雨降る週末の夜、シダを堪能する「シダ会」を開催しました。
『シダの扉』を上梓したばかりの、イラストレーターで作家の
盛口満さんを招いての楽しいひととき。
まずは、スパークリングワイン、ビールを楽しみながら、
新鮮なコゴミ、ワラビ、ゼンマイを使った「特製シダ弁当」をいただきます。
KIWIではおなじみの温かいマッシュルームスープには、くるくるのコゴミを添えて。
ビールにぴったりのワラビとベーコンの炒め、
とろっとした食感がたのしいコゴミとナメコのポン酢味、
しらたきとゼンマイはお袋の味。
コゴミポテサラは、見た目も味も完成度高く、
バゲットには、ゼンマイドライカレーをたっぷりのせて。
皆さん、ワインを飲みながら、ぺろりと完食。
追加でお出ししたドライカレーとバゲットも、あっという間に・・・。
今回のシダ弁は、落語<通>入門でお世話になっている、
三遊亭遊雀師匠のおかみさんが丁寧につくってくれました。
お腹も落ち着いたころ、
いよいよゲッチョ先生(盛口さんのニックネーム)の
お話会の始まりです。
3月に訪れたニュージーランドが「シダの国」だったという話、
恐竜の時代にシダはひっそり生えていたのであまり恐竜は食べていなかった
という説もあることなど、シダをキーワードにふだん意識をしない世界を味わうことに。
中入りの後は、
ツクシを摘んだことがない、という声を受けて、
急遽、鉢植えに移したツクシ(スギナ)を皆で摘んでみたり。
皆さん、夢中。
この後、茶色のハカマを取って茹でて食べてみました。
ほんのり苦くて、春らしい味。
会場には、三軒茶屋で採取してきたシダ5種も。
スギナ、タマシダ、イヌワラビ、ホウライシダ、トクサ。
イヌケホシダが揃うとよかったのですが、
いい状態のものがなかったので採取を諦めたのでした。
最後は、秋田から取り寄せた、
「土筆(つくし)蕎麦」で〆てお開きに。
ゲッチョ先生の話は、シダにとどまることなく、
沖縄、ハワイ、ニュージーランドの生き物、地理、
文化にもおよび、シダをきっかけにこれほど展開するのか!
と驚くほど。しかも、随所に笑いが入るので会場もあたたまり、
最後の最後は、科学バーらしく、植物についての
専門的なディスカッションになったのでした。
ギャラリーキッチンKIWIにやってきた、
コゴミ(クサソテツ、手前)とトクサ(奥)の盆栽。
5月中、盛口さんのシダの細密画を展示しているあいだ、
併せてご覧いただけます。
(H)
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