2013年10月8日火曜日

これはお米!? 巨大胚芽米「カミアカリ」

静岡の藤枝市で有機・無農薬の米づくりをしている専業農家松下明弘さんが育て、
お米の名付け親でもある安東米店の長坂潔曉さんが売っている
巨大胚芽米「カミアカリ」(左)
米粒が大きいのか? と思って精米してあるコシヒカリ(右)と比べてみると、
そうではない。胚芽が大きいのだ。
味が気になるので、さっそく炊飯。

玄米を軽く洗って、浸水。
浸す時間は8時間ほどがお勧め。つまり一晩。
炊く前に水を切り、お米とお水を1:1.3の割合で入れて強火にかける。
沸騰して8〜9分後、吹き出す蒸気の勢いが落ちたところで弱火にして20分ほど。

蒸らし15分〜20分。さあ、どうだろう?
土鍋のフタをとったら、カニの穴! おいしそうに炊けました。
さっそくお椀によそってみると、胚芽が大きい。
口に入れると、プチプチする食感、
ゴマ入り? と思うような香ばしさ。
いわゆる玄米とは別次元の味。うまい。
週末も関係なく仕事の我が家は、
昼に子どもたちが食べるものを用意してから出発するのはいつものこと。
この日は、カミアカリのおむすび。
ふだん玄米を食べる習慣のない小学生の子どもたちも、
「すごくおいしいかった!」とうれしい反応。
翌日から、浸水時間を変えてみたり、
カミアカリに合うおかずは何かな? と試してみたり。
いや、どれも合うんです、これが。

そもそもこのお米を紹介してくれた友人に言わせると、
静岡、山形、茨城、福島の4か所で育てているカミアカリは、すべて味が違うのだとか。
胚芽が通常のお米の3〜4倍も大きいので、味に差がつきやすいのだろうか。
カミアカリを奇跡的な確率で発見した後、6年の年月を費やして執念で品種固定、
さらにその後、面倒な申請までもやり遂げた農家の松下さんは、
その経緯や、全国で初めて酒米の山田錦を無農薬・有機栽培した話を
単著『ロジカルな田んぼ(日本経済新聞出版社)に余すところなく語られています。
本を読むと、カミアカリの輝きと旨味がさらに強くなり、
松下さんの山田錦で醸した「喜久酔 松下米 純米吟醸」青島酒造も飲みたくなる。
お米は毎日食べ、お酒も毎晩飲みますから、これからの展開が本当に楽しみ。

(H)


Happiness is always delicious
ギャラリーキッチンKIWI


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