昨夜は、恒例の科学バー。
テーマは、深海への旅でした。
満員御礼。
7時から、皆様、お好きなお酒、スパークリングワイン、
ビール、赤ワインなどを飲みはじめ、ポテサラ、
ピーナッツバターソースをかけた蒸し鶏、
アボカドディップとサルサソースを添えたチップス、
人参・セロリ・キュウリ・ニンニクのピクルスをつまみにいい感じ。
お一人で参加の方も、席が近いのでお隣やお向いの方々とお喋りをして打ち解けることに。
30分ほど経って、
レギュラーゲストの「海の研究者」、後藤忠徳さん登場。
5月に、しんかい6500に乗り込み、沖縄沖水深1000メートル、
熱水噴出孔のある海底に潜った目的と体験談を、いつも以上に笑いを交えて。
※熱水噴出孔とは、海底下の地熱によって熱せられた超高温の熱水が海中に吹き出てる場所。
水温は300度を超えることも。
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後藤さんの今回のねらいは、熱水噴出孔周辺に潜り、
熱水地域ならではの金属成分を含む岩石を見つけようじゃないか、というもの。
そのために何をしたのか? 今回は潜航の様子、海洋調査航海って
どんな感じ? という話で時間切れとなり、具体的な話は次回お楽しみに。
休憩をはさんで、後半は店主の江口暢久さんが登場。
東日本大震災の震源地、三陸沖海底7000メートルの掘削に挑んでいる
地球深部探査船「ちきゅう」の目的と成果のお話。
調査航海から戻ったばかりの江口さんによると、
震源地の断層を掘り抜くのがいかに大変か、
成功したけれども(掘削深度の世界記録達成!)、
目標だった温度計の設置はこれからの仮題ということでした。
温度計は、巨大地震で地層がずれたときに発生した熱の
変化を計るためのもの。両手を合わせてこすると熱くなりますが、
それと同じで巨大地震によってずれた断層の上下の地層と地層がこすれたときにどれくらい熱くなり、
どのように冷めるのか調べると地球の謎がひとつ明らかになるのですね。
※詳しくは、JMSTECの「ちきゅうTV」をご覧ください。
科学バーの〆は料理家スヌ子さん特製のカレーです。
今回はバナナとココナッツミルクが入った辛口タイ風カレー。
お腹もいっぱいになったので、そろそろお開きかと
思いきや、この後、後藤さんと江口さんが前に出て、
調査航海四方山話が続いたのでした。
次回は、8月の予定です。
(H)
ギャラリーキッチンKIWI
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