垂水雄二著『進化論の何が問題か —ドーキンスとグールドの論争』(右)
『利己的な遺伝子』『神は妄想である』という、
進化にまつわる刺激的な本で知られるリチャード・ドーキンス。
『ワンダルフ・ライフ』などで、奇妙な生きものに目を向けて、
生命のすばらしさ、進化のふしぎを世に知らしめたスティーブン・ジェイ・グールド。
現代進化論をリードしてきた二大巨頭にして、
科学啓蒙家としても群を抜いた二人は、
そのアプローチの違いから“宿敵”と思われがちでした。
ちくま学芸文庫の『ドーキンス vs グールド』という本(写真・左)があり、
さらに、こんなパロディも。
Annals of Improble Research, Vol.6, No.5 , September/October 2000.
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ところが、今回の新しい本は、そうではなく、
「二人の天才は、ひとつの目的に向かっていた」というのです。
帯の文を改めてご紹介しましょう。
「進化論的な生命観の美しさと強さを証明するため、
R.ドーキンスとS.J.グールドは異なるアプローチをとった。
二人の世界観を生い立ちから掘り下げ、現代進化論の確信に迫る!」
本書の大きなセールスポイントは、
ほとんどのドーキンス本の翻訳をしている、
科学翻訳の第一人者、垂水雄二さんが著者であること。
ローレンツの動物行動学から進化生態学への連続性にも言及されている、
“進化論の過去・現在・未来”を知るには最適のコンパクトな一冊です。
5月末から、全国の書店に並びます。
編集担当(H)
ギャラリーキッチンKIWI
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