本日のお弁当は、洋食店の老舗、
三代目たいめいけんの「ヒレかつ/メンチかつサンド」。
日本橋三越地下1階にて購入。
たいめいけんは、昭和6年創業の日本橋にある洋食レストラン。
オムライス、50円のボルシチ、コールスロー(酢油キャベツ)が有名ですね。
ヒレかつ/メンチかつサンド、コールスロー
コールスローは、レストラン(1階)なら50円なのに、
と思いながら口に運びましたが、おいしい。不満なし。
少し甘いのは隠し味に砂糖を使っているから。
しっとりとした食感の野菜は、蒸したか、さっと茹でたようですが、
公開されているレシピをみると、塩で揉んでしんなりさせ、
砂糖、酢、油を加えて重石をのせて30分〜1時間で食べられるとあります。
盤石の味は、レシピがシンプル。
ヒレかつにはソースとバターとマスタード、
メンチかつにはケチャップ、ソース、バターとマスタードが
ほどよくしみているので、パンとの相性がいい。
ヒレかつ、メンチかつ、ともに肉の味にも不満なし。
食後にもたれた感じがないので、油もいいのでしょう。
ムック「洋食やのコツ」(暮しの設計/中央公論新社)は、
一人暮らしをはじめるときに実家から持ち出した料理本のなかの一冊。
宇野千代の『私がつくったお惣菜』などといっしょに、
20年以上経った今でも書棚に収まっていますが、
調べてみると、まだ絶版になっていないのですね。
著者は、たいめいけんの二代目。
オムライス、チキンカレー、ボルシチほか、たくさんの定番メニューが
プロセス写真つきで紹介されているので、おさらいに便利です。
『日本世間噺大系』(新潮文庫)は、聞き書き本の最高峰。
本書の「プレーン・オムレツの作り方」という章で、
伊丹十三がオムレツの作り方を習うのは、
たいめいけんの初代、茂出木心護さんでした(実名は出てきません)。
オムレツの作り方を文字だけで、原稿用紙30枚にまとめた文章は秀逸。
フライパンを動かすという、素人が見落としがちな基本がいかに大切か。
読んだらキッチンに立ちたくなること必至です。
価格:ヒレかつ/メンチかつサンド 710円、コールスロー 263円/100g(税込み)
(H)
Happiness is always delicious!
ギャラリーキッチンKIWI
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