2012年10月30日火曜日

焼酎お湯割り専用グラス

焼酎のお湯割りがおいしい季節になりました。
薩摩の国では、夏もお湯割りが正しいそうですが、
お江戸日本橋にいると、秋も深まるこの季節からがしっくりきます。

もうお馴染みなのかもしれませんが、
お湯割り専用グラスをもらったときはうれしかった。
これさえあれば、酔っぱらってもちょうどいい「ロクヨン」で飲み続けられるから。
仕掛けは、グラスに表示された目盛りにあります。
ツンとくるアルコール臭がしないよう、
お湯を先に入れるのが薩摩流。

ロクヨンなら、お湯を「6:4」のところまで入れて、
グラスの縁まで焼酎を注ぎます。
このとき、なるべく目盛りと目線の高さを合わせるのがコツ。
学校で習った実験の基本を暮らしの中で生かすのは今。
最高の割合の一杯が完成したことを心から喜びましょう。

こちらのお酒は、黄金千貫を使った芋焼酎「わか松」(若松酒造)。

ふだんは、お湯割り専用グラスをプレゼントしてくれた、
薩摩隼人(星の砂で知られる有孔虫の研究者、Kガタ氏)いち押しの
さつま岳美人(しまじびん)」を飲み続けて10年以上になりますが、
酒屋になかったので、酒蔵が海の近くの串木野にあること、
屋号の「湊の酒屋(みなとのさかや)」がいいなと思いこの一本に。
港の人」という鎌倉の小さな版元を思い出したりしつつ、ロクヨンで一杯。

うまい。
毎晩、飲めそう。

Dr.コトーの島、甑島に渡るフェリーが出ているのも串木野でした。
あの人も確か、串木野出身だったなあ、などと思い出しながら、もう一杯。
読みかけの本を読みながら、飲みながら、夜が深まります。

最後にもう一杯、寝酒を兼ねて「5:5」に。
グラスに口を近づけると、芋の強い香りと湯気に包まれ、
これで最後と思えるのです。

(H)

Happiness is always delicious
ギャラリーキッチンKIWI


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