2012年12月29日土曜日

【ルポ】紙切りを堪能:池袋演芸場ツアー

アングラ演芸場として知られる、
ディープな池袋演芸場へツアーに行って参りました。
三遊亭遊雀のTOKYO落語<通>入門の“卒業旅行”です。

これまで訪れた、浅草演芸ホール、
新宿末広亭は、お酒飲み放題でしたがここは違います。

文字通りアングラなので階段を下る。

さらに下る。
12月の会で、遊雀師匠が話していた通り、
地下1階に何かあるわけではないのに。

演芸場は地下2階。


ようやく入口。売店はありますが、
もちろんお酒は売っていません。
この日、12月26日は、
紙切りの第一人者、林家正楽師匠の
「正楽のラストクリスマス」。
毎年、この時期に開催されているそう。
体をゆらしながら、リクエストのあった形に紙を切る様子を、
100人ほどの大人が、じーっと見続ける会。

あいだに、タップダンスを踊りながらバイオリンを弾く、
バイオリン漫談のマグナム小林、
大神楽の鏡味仙三郎社中のお三方の芸も楽しい。
笑ったり、ハラハラしたり、じっとゆれるおじさんを見たり、
構成がいい感じ。

トリは、正楽師匠のシルエット上映。
OHPを使っての手動メディアアート(笑)。
たまに出すべき紙を紛失したり、
手で動かすときにニヤリとしていたり、
なんとも味わい深い珍しいスタイルの芸。
大盛り上がりで幕。

会の後は、
先代柳家小さんが通ったという、
中国茶館2号店へ。
食べ放題もあったりして、
とても庶民的。
ふつうのメニューから選べて、
食べて飲んで、4200円也。
すばらしい!

お店の人によると、
先代小さん師匠は、小龍包がお好きだったとか。
もちろんオーダー。
焼き小龍包がおいしかった。

10人用の円卓に、12人がぎゅうぎゅうになって座り、
台湾かどこかに食べに来ているみたい。
実にいい雰囲気。
こういう会があるんだなあ、と
主催者ながら感動しておりました。
初参加の方も、きっと楽しんでくださったと思います。
今回、みなさんの写真がまったくなく、
臨場感がないですね。次回こそ。

さてさて、
三遊亭遊雀のTOKYO落語<通>入門は、
入門編から一歩進んで、ふつうの落語会に(笑)。
もちろん、たっぷりのお酒、つまみをお出しする、
ほろ酔い落語会」に衣替えして、
新年から皆様のお越しをお待ちしています。

(H)

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2012年12月27日木曜日

【ルポ】科学バー サル編 vol.2「ヒトは料理で進化した?」

科学バー、サル編です。
雑誌「anan」の「男のホンネ特集」の小さな記事から、
この晩は始まりました。

男ってどうしてこうなの?
料理はマスト?

アンケートに答えた男性(20代?)の多くが、
女性に料理を作ってもらいたいと思っている。
いつの時代も変わらないけれど、
なんでだろう? というギモンを生物学的に考えましょう。

まず「進化の隣人」と呼ばれる、
野生チンパンジーの食の傾向を紹介。
これはゲストの山越さんの十八番のひとつ。
西アフリカにあるギニアの鎮守の森で、
ひたすら野生チンパンジーを観察し続けたからでしょう、
動物のことというより、親戚か家族の話をしているような、
そんな口ぶりです。
よく調べてみると、野生チンパンジーの食性は、
熟した果実、葉、草本の髄、アリから、
肉、イモ類、ナッツ類などに依存していったそう。

食の変化は何をもたらすのか?

それは、脳の大型化でした。
消化率が上がると、食べる時間、
消化する時間も短くなり、消化器官の役割が小さくなる。
その分あまったエネルギーが脳にいく。

(ちょっとはしょりますが、)

ヒトではさらに、火を使い、
調理をすることで消化率が飛躍的にアップして、
それがさらなる脳の大型化をうながしたのでは?
という説があるのです(注)

この後は、
より効率アップをめざすのが人間ですから、
調理場が登場して、食糧という財産を守る必要がでてきた。
食べ物を獲って帰る夫と、
それを調理して家族に食べさせる妻という役割分担は、
いずれ一夫一妻制となる。

これが何万年前からなのかはわかっていませんが、
火の使用の痕跡は60万年前まで遡れるので、
食にまつわる夫と妻の役割分担には、
けっこうな歴史があるのかも。

というわけで、もう遥か昔から、
男性は女性に料理をつくってもらいたがり、
女性は男性の「胃袋をつかもう」としてきたわけです。

ananのライター、編集者も、
ここまで記事を深読みされるとは思ってもいないでしょう。

もう少し詳しく知りたい方は、
リチャード・ランガム著『火の賜物』(NTT出版)をご一読ください。

年末年始はギニア(西アフリカ)に滞在中の山越さんと、
次のテーマを相談中。今のところ、「お酒」が有力候補。
次回は2月の予定です。おたのしみに!

*注
人類史は400〜500万年ほど前から
始まったというのが通説。でも、火の使用の痕跡は、
まだ60万年前までしか遡れない(遺跡が見つからない)。
だから裏付けができたわけではない。


(H)

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2012年12月21日金曜日

【予告】追加募集:スヌ子お料理レッスン

  photo by お食事

もうすぐクリスマス。
ご家庭でのメニューは決まりましたか?
スヌ子お料理レッスンおもてなしクラスでは、
「ヌーヴェルチャイナでクリスマス」をご提案(お食事ルポ)。

レギュラー席の追加募集をいたします。

平日夜おてがるコースで若干名募集の予定です。



(H)

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2012年12月2日日曜日

【ルポ】科学バー 海編 vol.6「ちきゅうの全貌に迫る!」

秋深き 隣は何を する人ぞ  芭蕉

もう冬ですけど、それはそれとして、
ギャラリーキッチンKIWIは、
あるときは落語会、またあるときは料理教室、
いったい、この空間は? と思われていることでしょう。
この晩は、大勢のお客様を迎えての科学バー

まだ秋の気配漂う11月末に、
6回目となる、科学バー<海編>を開催しました。
海の研究者・後藤忠徳さん(麺類大好き)が、
海底2億年のナゾを明らかに!

海の山脈(海嶺、かいれい)から生まれた海底が、
日本の近くにある海溝にもぐり込むまで2億年。
はあー、なんだか想像できないな、とか、
どーしてそんなことがわかるのか? と思いますよね。
そこで、深海掘削船の登場です。
実際に、深ーい海の底をぐぐっと掘って、
大昔の小さな化石や磁気なんかを調べてみる。
すると、昔の様子がちょっとずつわかってくるんですね。
少しわかってくると、もっといろんな海底で、
もっと深く掘って、もっと昔のことも調べたくなる。
そこで、誕生したのが、地球深部探査船「ちきゅう」だよ、というお話。

いつも通り、たくさんのスライドを手品師のように出しながら、
たくさんの質問に答えながらの、すばらしいトークショー。
全国展開中の後藤さんですが、ビール片手に語るのは科学バーだけ。
とてもリラックスした時間が流れます。

次回は、店主・江口暢久さんが、
本職の「ちきゅう」の全貌にさらに迫る予定。
1月下旬の予定です。おたのしみに!

(H)

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2012年12月1日土曜日

【新着】12月のイベント情報



師走ですね。
KIWIのイベント、お料理レッスンはご好評をいただき、
すでに満席ですが、キャンセル待ちは受付中です。
ホームページのお申し込みフォームかメールにて
お申し込みをお願いいたします。

これから募集をする企画が一つあります。
KIWIの落語ツアーは3回目。
そして今年の〆として、いよいよアングラな池袋演芸場に参ります。
池袋演芸場を満喫することを目標に
「三遊亭遊雀のTOKYO落語<通>入門」を開催してまりました。
皆さま、いよいよです。

今年も残すところあと1か月。
おいしいものを食べて、
いい感じで締めくくりたいですね。
終わり良ければすべて良し!

(H)

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【新着】スヌ子の料理連載スタート「Domani」

本日発売の女性誌「Domani」(小学館)で、
KIWIの料理家スヌ子のお料理連載が始まりました。

詳細は、ブログ「酒とごはんとオヤツとスヌ子」に。


(H)

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