2013年7月14日日曜日

【ルポ】科学バー宇宙編 vol.1「わくわくする宇宙の話」


今宵も、まずは腹ごしらえ。
スヌ子特製まぐろのカルパッチョ


ゆで卵とソーセージのピクルス

大人のポテサラと超簡単ミートローフ

お酒はいつも通り、スパークリングワイン、ビール、赤ワイン。
ソフトドリンクは、ペリエ、お茶、
ピンクグレープフルーツジュースをご用意しました。

お腹が落ち着いたころを見計らって、
本日のゲスト、理論物理学者の小林晋平さん登場!
昨今、話題の「宇宙はどうなっているのか?」というギモンについて、
小林さんが語る刺激的な一夜。

小学生のころに読んだ『ドラえもん』が宇宙の研究者をめざすきっかけ、
と語る小林さん。

ここ15年くらいで、驚くほど「わからないこと」がわかりはじめた宇宙。
宇宙編の初回は、最新宇宙論はどうなっておるのか? 
までをダイジェスト版でご紹介。

ブラックホールがあるなら、ホワイトホールもあるの?
ブラックホールがなんでも吸い込むなら、溢れそうなゴミを捨てればいい?
ワームホールって・・・虫食い?
気になる言葉の連発、一つひとつの話題で一晩飲めそう。

面白そうなトピックスをちらつかせておいて小林さん、
まず、宇宙と向き合う際に大切な心構えの話から始めました。

常識を疑う

どこかのテレビ番組のようですが、未知なる宇宙に常識は通用しない、
ということを肝に銘じないと、理解不能どころか、わからないことを楽しめません。
親切な小林さんは、常識を疑う簡単な方法を教えてくれます。

見えているものを疑う

自己啓発じゃないですよ(笑)。
宇宙の話から離れた、と思うのも早合点。
簡単な視覚の実験を通して、
見えていると思っているものは実は脳が勝手に補完していたり、
実際に見えている範囲は驚くほど狭いことを実感。
そこで大切なのが・・・

何を以て見るか

例えば目で見ると愛おしい人の顔も、
レントゲン(エックス線)で写して見ると頭蓋骨になる、という違い。
何を以て見るかで、宇宙の姿も変わる。
これも宇宙と向き合うときに心しておきたいことのひとつです。
宇宙の話で欠かせない「光」については一言。

光の正体は電磁波

清々しい。目の前の霧が一気に晴れるようです。
本で読んでいても、イマイチ実感できなかったことが、
しっくりきた気がしませんか。

ここからは、初めての宇宙編なので、
トリビアから最新のトピックスまでを紹介していきます。

◎宇宙のはなし 
 太陽、銀河、銀河団は何でできているか、その大きさは?

◎簡単な月までの距離の測り方
 紀元前250年にはわかっていた。しかも手の親指を使って測った!

◎宇宙は膨らんでいる
 光のドップラー効果の確認

◎ビッグバン=大ぼら
 宇宙にまつわる言葉で一番メジャーな言葉のひとつ「ビッグバン」。
 その存在は当初疑われ、
 ある批判的な学者が「大ぼら」というニュアンスでその理論を
 「ビッグバン」と呼んだ。
 ところが、その言葉が一般受けして広まった。

さらに昨今話題のダークマター、ダークエネルギー、
ヒッグス粒子、11次元・・・。
宇宙好きにとっては、甘いキャンディが
たくさん入った缶を目の前に差し出されたよう。
目新しいキャンディに混じる、
甘酸っぱい「小梅」の大玉のような言葉は、
これから続く宇宙編のキーワードです。

見えない≠存在しない

ドラえもんの道具「石ころぼうし」は、
かぶると道ばたの石ころのように存在感を消してくれるもの。
この道具が「見えないものは存在しないわけではない」
ということを小林少年の脳に刻み込んでいたのでした。

今宵の科学バーを締めくくる言葉は、
手塚治虫『火の鳥』から。

    私の名は「火の鳥」
    鳥とはいっても
    それは人間の目から
    私を見て
    鳥に見えているだけです
    私の本体は
    そう・・・
    宇宙にみなぎった
    生命のエネルギーの
    ちょっとした
    かたまりのようなものかしら・・・



次回、宇宙編は7月20日(土)夕方5時から(満席)。
今後も定期的に開催予定です。



(H)

Happiness is always delicious
ギャラリーキッチンKIWI

0 件のコメント:

コメントを投稿