2012年11月20日火曜日

【ルポ】三遊亭遊雀のTOKYO落語<通>入門 その九

9回目を迎える、KIWIの落語会。
一足早く、今年の最終回です。

今回は、お客様からの差し入れのお酒が6本!
日本酒通がうなる、ラインナップです。

まずは、山口・永山本家酒造場の「貴」。
米から酒まで一貫づくりをしている、
評判の「貴特別純米ひやおろし」。
うまいけれど主張しすぎず、どんな料理にも合う。
「お、うまそうだねえ。ちょっといただこうか」なんて、
遊雀師匠がめずらしく、高座の前に飲んでます。

「貴」を差し入れてくださった、
六本木一丁目の居酒屋「ゆにおん食堂」のS田さんが、
こちらもスゴイと一押しなのが、
福島・宮泉銘醸の「寫楽(しゃらく)」。
肴がいらないうまさ。
こちらも「いただこうかしら」と遊雀師匠。

もう、そろそろ落語を、という時間になっても、
お酒と料理が合うねえなんて話はつづき。

今日のスヌ子の料理がまた、
日本酒の差し入れを予知していたに違いないメニュー。

じゃあ、もう一本あけましょうか、となるのが人情。
こちらは愛媛・成龍酒造の「賀儀屋」。
秋の蔵開きに参加したN村さんが、
酒蔵のおかみさんが漬けた絶品お新香とともに
差し入れてくださったのでした。
すっきりとした飲み口の中に旨味がある。
どんな料理にも合いますね。
「あ、これ先週飲んで、おいしいと思ってたの!」(K崎さん)
いいリアクションも飛び交い、落語はどこへやら。

はい、この笑顔。
ようやく、即席高座にあがった遊雀師匠、
年末に鑑賞&飲み会ツアーを予定している、
池袋演芸場にまつわる、五代目小さん師匠の話や、
地下1階に店があるわけでもないのに演芸場が地下2階にある不思議。
などなど、若手噺家にとってのホームグラウンドに、
一度は行ってみたくなるウラ話が本日のまくら。

落語はおなじみ「寝床」。
この顔! 
義太夫好きの旦那に問いつめられて番頭が苦しむ場面。
料理やお酒を目の前にして聴くと、
噺のなかの義太夫の会にいるようで、
臨場感が増したよう。

今年最後のKIWI落語会ということで、
和装がお似合いのK岡さんとK藤さんが差し入れてくださったのが、
国産スパークリングワイン「ルミエールぺティヤン」のマグナム!
明治創業、皇室御用達のワイナリー・ルミエールの逸品です。
これがまた、おそうざい系の料理に合う。

ここまで来て、ようやくKIWIが用意した日本酒に到達。
左から2番目の「七田(しちだ)」。
佐賀の天山酒造が注目されるきっかけとなった純米酒。
米の味がくっきりとして、飲み口はすっきり。
「どれどれ」と遊雀師匠が近寄ってきましたよ。
すすめてくれたK崎さんに感謝。

と、ここで終わらないのが、KIWIならではでしょうか。
ご実家の宮崎から戻られる途中に立ち寄られた、
O川さんの鞄の中にあった芋焼酎「吉助」。
芋焼酎ブームを牽引した霧島酒造の高級ライン。
ご自宅用のお土産だったと思うのですが、
「飲む? じゃあだしましょう」(O川さん)
これをまた、だし割りにするという贅沢さ。
「初めて! おいしいー!」
「これはいいね」と大好評。
遊雀師匠も「あったまるね」なんて言いながら飲んでます。
本当においしい。
真の酒飲みは、〆に甘いものを食べるそうですが、
本日は、千駄木にある一炉庵のもなか。
近くの大学にお勤めのK口さんの差し入れです。
香ばしいさくさくの皮と、
甘さ控え目の粒あんの相性が絶妙。洗練された甘味。
「あ、これは持って帰りますから」と遊雀師匠。
気に入ったんでしょう。

皆さまにおいしいお酒とお菓子を差し入れていただき、
「ようやく会の主旨がわかってきたようですね」(遊雀師匠)、
というのは冗談としても、おいしいものを、
皆さんといっしょに飲み、食べ、大いに笑い、
なんともいい会になりました。
今年も一年ありがとうございました。

いつも和装で会の雰囲気をぐっと盛り上げてくださる、
M子さんのルポはこちら▷▷▷

池袋落語&飲み会ツアーは年末を予定しています。
近日中に日程をお知らせいたしますので、お楽しみに。


(H)

Happiness is always delicious
ギャラリーキッチンKIWI

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