2013年3月27日水曜日

【ルポ】三遊亭遊雀のほろ酔い落語会11回 

まずは、満員御礼申し上げます。
新しい座席の配置、
お客様のご協力をいただきながらの会場運営となりましたが、
お陰様でたのしい会となりました。ありがとうございます。


当夜、遊雀師匠の一席は古典落語の「風呂敷」。
夫婦喧嘩にまつわる滑稽話に、
師匠らしい“ギャグ”を織り交ぜた一席はお見事。
ツボは人それぞれでしょうが、
これが「笑いのグルーヴ?」みたいな(笑)
なんともいい空気に。

お酒もおいしかった。
またの名を「米粒シャンパン」。
瓶内二次醗酵させた珍しいお酒です。

ほか、会津のロ万(ろまん)は華やかな白ワインのような香り。
群馬の水芭蕉は飲みやすく、日常にとりいれたい味。
島根の李白は話題の雄町を使ったお酒で、
期待に違わず複雑で個性的。
三者三様の味で、面白いと思い始めた日本酒に
ますますハマってしまいそう。
前から気になっていた、
神田駅近くの酒屋で仕入れて大正解。
右奥の一本は、常連のKさんの差し入れ(いつもありがとうございます!)
奈良にある久保本家酒蔵の睡龍生もと純米吟醸。

今回は、Kさんに燗番を務めていただき、
常温、ぬる燗(人肌)、熱燗(60度くらい)と飲み比べ。
まったく味が違うので、一同オドロキ。

スヌ子も超満員のお客様の期待に応えるべく、
いつも通り気持ちを込めて
おばんざいを沢山つくりました!
独活と苺の胡椒和え、松前サラダ、
里芋ポテサラ、酒煮塩鶏。
いちばん手前は、師匠のおかみさん、
テリィの茄子の南蛮風揚げ浸し(師匠の大好物)

ふわふわ豆腐のしらすあん

らっきょうとサーモンのちらしずし

私服に着替えた師匠も、
お客さまと一緒に料理に舌鼓。

そして当夜の〆は、人形町壽堂の三色団子。
お店の人は「みたらしだんご」と呼んでいたそれは、
当日が期間限定の売り出し初日でしたので、
「この日に皆さんといっしょに食べたい!」とご用意しました。
これ、団子といっても練り切りでして、
もちっとした団子だと思って食べるとかるく裏切られます(笑)
その上品な甘さにファンは多く、
人形町出身の植草甚一の自伝にも登場。
お姉さんが好きだったそうで――、

「ことぶき堂のアンコは
 甘味をころしたところが受けたわけで、
 とりわけ三色団子の白から抹茶をつかった、
 まんなかへと食べにかかったときが、とてもいい」
 (『植草甚一自伝』より)

日本酒にも合うような。
酔っぱらってくるとわかりませんが。
皆さん、喜んで食べてくださったのでよかった。

橘紅楽
次回は、5月を予定しています。
皆さま、ぜひまたお運びください。

いつも素敵な和装でお越しいただいている、
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(H)



Happiness is always delicious

ギャラリーキッチンKIWI


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